[レポート] C-2 ローンチから3年の成長中のプロダクトのMission,Visionを策定した話 – プロダクトマネージャーカンファレンス2022 #pmconf2022
2022年11月02(水)、プロダクトマネジメントに携わる人たちが共に学び、切磋琢磨するイベント『プロダクトマネージャーカンファレンス2022』がオンライン形式で開催されました。
当エントリでは、ブレイクアウトセッション『ローンチから3年の成長中のプロダクトのMission,Visionを策定した話』の参加(視聴)レポートをお届けします。
目次
セッション概要
セッション概要は以下の通りです。
ローンチから3年の成長中のプロダクトのMission,Visionを策定した話
[登壇者]
・宮本 理恵子(株式会社MobilityTechnologies/プロダクトマネージャー)
[セッション概要]
次世代AIドラレコ、「DRIVE CHART」というプロダクトのMission、Visionを策定した話をしたいと思います。
PdMとしてアサインされた当プロダクトのMission・Visionが明文化されていなくその必要性を感じました。同じような課題感を持っているメンバーもいたため、プロダクトビジョン策定チームを組織し、ボトムアップで策定を進めていきました。
しかしながら、多くの紆余曲折、スクラップ&ビルドにはまってしまうことになります。そんな苦悩も含めた、ビジョン策定までのリアルな泥臭い現場のお話をお伝えしたいと思います。
(※以上、公式サイトより引用)
セッションレポート
自己紹介
- プロダクトマネージャー
- 現在、次世代AIドラレコ「DRIVE CHART」のPM
- タクシーアプリ「GO」における、タクシー向け需要予測ナビのPMも兼務
- 事業展開
- 配車関連事業/GO
- 広告・決済事業/GOPay, TOKYO PRIME
- 乗務員向けソリューション事業
- スマートドライビング事業/DRIVE CHART
- 次世代向けR&D事業/GODine
- プロダクト紹介:DRIVE CHART
- AIドラレコによる法人車両の交通事故削減支援サービス
- AIがリスクを自動検出
- 振り返りの映像で意識改革
- 交通事故の削減/未然防止
発表のテーマ
- ローンチから3年の成長中のプロダクトにおけるMission, Visionを策定した話
- プロダクトにおける策定のリアル
- どんなプロダクト状況だったのか?
- この時にPMは何を考え、どう動いたのか?
完成したMissionとVision
- MISSION:交通事故を未然に防ぎ 安全安心な社会をつくる
- VISION:人々の安全意識をアップデートする
- なぜ作ろうと思ったのか、このタイミングなのか
- プロダクト状況
- ローンチ前後は、まずはプロダクトの根幹である「リスク運転の検出」と「レポーティング機能」をしっかり作る段階
- 強い顧客要望もあり、(事故削減直結ではないものの)車両管理や帳票系の機能もガンガン作るようになってくる
- 契約数は順調に推移
- 一方、顧客要望機能を作ってきたところで...
- 立ち上げ期を知らないメンバーの増加
- チーム細分化により見えにくいところが見えてきた
- Mission,Visionの必要性が増してきた/皆が目指すべき方向性がわかりやすいMission,Visionが欲しい
- イヴァン・ハリス氏(元Salesforce)の、SaaSプロダクトチームの進化フェーズという記事に当てはまった状態
- どういう体制で、どうやって進めたのか
- 「コアチーム」と「拡大チーム」の2段構え
- 細かい議論はコアチームで進め、決断が入るなど主要なポイントは拡大チームで議論を行う
- コアチームは完全有志の集まりで、Slackの呼びかけで集まってくれた仲間達
- コアチームからMission,Visionを作りたい旨を事業責任者に進言し、拡大チームを作った
- Missionについて
- Missionの定義:なぜプロダクトが存在するのか?というプロダクトが社会の中で果たす役割を定義する
- Visionの定義:プロダクトは何を行うのか?という成すべき事や中長期に目指す姿・目標を定義する
- Visionについて
- 同じ要領でVisionの議論を始めたところ、躓いた
- 難易度で言えば遥かにVisionの方が困難
- 定義だけでは足りない、もっと詳細な「Visionに求める要件」が必要
- 躓きながらVisionを作っていった軌跡
- 「今ここにない5年後の未来」というのをVisionの要件としよう
- 「今ここにない5年後の未来」「カスタマーの成功した姿」がVisionの要件
- 幾つかの案を出しつつ検討して決定に至る『人々の安全意識をアップデートする』
- プロダクト状況
まとめ
- Featureチームからエンパワードプロダクトチームに行くにはMision,Visionが必要
- Missionはプロダクトが生み出してきたときの想いなど文章化されていなくても秘めているものがあるはず
- Visionはプロダクトの特性やチームによって求めているものが違う、Visionに何を求めるのか要件の定義が重要
- 具体←→抽象のバランスはとても難しかった
まとめ
という訳で、プロダクトマネージャーカンファレンス2022のセッション『ローンチから3年の成長中のプロダクトのMission,Visionを策定した話』の視聴レポートでした。